機関投資家(年金基金、投資信託、生命保険会社、ヘッジファンドなど)がポートフォリオの変更やリバランス(資産配分の調整)を本格的に行うタイミングは、主に「四半期末(3月、6月、9月、12月)」および「暦年・事業年度の節目」に集中します。
具体的にどのようなスケジュールや理由でポートフォリオが変更されるのか、主なタイミングを整理しました。
1. 四半期末(3月末・6月末・9月末・12月末)
機関投資家が最も意識し、実際に売買やリバランスの調整を行うのが各四半期末です。
- 理由: ファンドや機関投資家は、3ヶ月ごとのパフォーマンス評価(運用成績の締め)を行います。目標とする資産配分(アセット・アロケーション)から大きく乖離した分を元に戻すための「定例リバランス」が機械的に入りやすくなります。
- 特に意識される時期: 日本企業に多い3月決算や、米国企業の暦年(12月決算)に絡む3月末や12月末、そして夏枯れ相場から秋のトレンドへ移行する9月末は、機関投資家の大きな資金移動が起こりやすい典型的な月として市場で警戒されます。
2. 年度末・新年度入り(日本は3月〜4月、米国などは10月〜11月)
組織ごとの会計年度の切り替わりに合わせたポートフォリオの大幅な見直しが行われます。
- 日本(3月〜4月): 日本の年金基金や大手機関投資家(GPIFなどを含む)は3月が年度末であることが多く、新年度(4月)に向けた基本方針の変更や、新たな資金配分のスタートに合わせたポジション調整が入りやすくなります。
- 米国(9月〜11月): 米国系ファンドや政府関係の会計年度は9月末で終わるため、10月の新年度入りに向けてポートフォリオの刷新やタックス・ロス・ハルベスト(損失確定・税金対策のための売り買い)を見据えた動きが出やすくなります。
3. 月末のドレッシング買い・リバランス(毎月下旬)
四半期末ほど大規模ではありませんが、毎月の最終営業日前後も注意が必要です。
- 機関投資家やファンドマネージャーが、月末の運用報告書に向けて「好成績に見える銘柄を組み入れる(ドレッシング買い)」あるいは「崩れた比率を戻す」ための細かな調整を行うため、月末の数日間に特有の値動き(トレンドとは逆の動きやドテン売買)が発生しやすくなります。
まとめ
- いつ変更するか: 基本は「3月末、6月末、9月末、12月末」の四半期末、および各組織の年度替わりのタイミングです。
- 9月という時期の意味: ご質問の背景にある「9月下旬頃」という時期は、ちょうど第3四半期末(9月末)のリバランスや、秋以降のマクロ環境の変化を意識したポジション調整のピークと重なりやすいため、市場参加者(機関投資家含む)が特にテクニカルの節目やトレンドの変化を警戒するターニングポイントになりやすいと言えます。
※株をすすめていない